店頭在庫として前回製作したOOを製作
イングルマンスプルースとインディアンローズウッドの最もスタンダードな取り合せで音色バランス、音量バランスの良さを最大限表現できるギターを製作します。

イングルマンスプルース
細かい杢目でしなりも良く、音の立ち上がりが速く、低音から高音までスムーズに鳴る材です。

杢目の通った綺麗なローズウッドで、これからこの様な材を確保することが段々難しくなっています。

10月11月頃には店頭デビュー
2022年7月 Leadman 今西

イングルマンスプルース(OO用のギター)の張り合わせ

インディアンローズOOスタイルのギターの張り合わせ

バック材の力木(木目の真っ直ぐに通った良質のマホガニー材)をGOバーで接着中

表甲力木完成 製作者小林 大作氏のサインと表甲完成の年月日

OOギターサイド&バック

ロゼットの溝を掘りパフリングを埋め込みます

小林大作氏の師匠と長野県東御市で手工弦楽器展「音の形」を10月1日~16日まで開催するためのギター表甲2本・胴型とK.Countryの2本を製作中。
ルネッサンスからバロック時代のリュートにヴィオラ・ダ・ガンバ、バロックギターに19世紀のギター、現代のクラシックギターにアコースティックギター、ポルトガルギター、ウクレレからエオリアンまで幅広く作り続けてきた製作作品展です。
石井 栄氏 製作年数50年 小林大作氏 製作年数23年

スロテッドヘッドの製作過程。ペグ穴開け完成(ヘッドの突板はボディー材に合わせる)

ご注文モデルのヘッドの形を整え切り削ったインレイを埋め込む準備完了。
在庫のOOとオーダーギターのネック

ご注文モデルのヘッドに綺麗なオリジナルトーチインレイのアバロン貝がヘッドに入りました。
在庫OOにはK.Countryの貝ロゴがこの後に入ります。

胴組み後のOOギターのボディーとネック

胴組み後のOOギターのボディーとネック

イングルマンスプルース&インディアンローズウッド
フレット打ち完了、この後ネックの最終整形。その後塗装の工程に入ります。

ネックの最終整形。その後塗装の工程に入ります。
販売用 LeD07rs 完成

イングルマンスプルースとインディアンローズウッドの最もスタンダードな取り合せで音色バランス、音量バランスの良さを最大限表現できるギターが完成しました。鳴りも抜群です。

【スローテッドヘッドのメリット】
・弦の巻取り回数が違ってもナットから糸巻きに弦が向かう角度は同じなので、ナット溝角度を適切に行えば常に同じコンディションを保てる
・ナットから糸巻への角度は通常ヘッドより深く張りがあるのでダウンチューニングに適している
・弦の巻取りは横軸で巻き取るので弦のねじれが若干少ない
等々のメリットがあります。

6弦側と1弦側

製作者 小林 大作氏のラベルとK.Countryのシリアルナンバー

自然の木の杢目が美しいのでストラップピンは付けずにご入用時は取り付けます

音の伝達に最も重要なネックの仕込みいつもながら最高です。

12フレットに2つのスノーフレークスインレイ・・いつものK.Countryです。

口輪はシンプルなアバロン貝と木製のマルチで、ブリッジはピラミッドブリッジ、ボディー周りをヘリンボーンでまとめ、K.Countryのスタンダードデザインです。

OO12フレットジョイント小柄なボディーで重みのある低音から鈴なりの高音までバランス良く鳴るギターに仕上がっています。

整った杢目が美しく鳴りの良いインディアンローズウッド価値のある材です。

ギターの材料は数10年前からのストックですが徐々に減っている状況で、補充用材料で良い材は価格が高騰し数も少なく入手が難しくなっています。
今回は国内でオリジナルハードケースの発注先が金具の不足とレザー材の不足で、OOOケースはできましたが、OOのケースは作れないために急遽ボブレンUSA製に入れています。
店頭にて試奏して下さい。
2022年12月吉日 今西 健


